

食には、いろいろなカタチがあります。生きるための食、栄養をとるための食、楽しむための食。一冨士フードサービスはこれまで、委託給食サービスによって、こうした食のカタチを叶えてきました。
そして、次に叶えようとしているのが「やさしい食」。お子様や高齢者など、嚥下力・咀嚼力が十分でない方でもきちんと食べることができ、心とお腹がいっぱいに満たされる食をご提供します。



食べ物を口に運び、味わい、噛んで飲み込む。この「当たり前のこと」ができて初めて、人はおいしさや楽しさを感じることができます。どんな人であっても、当たり前に食事をしていただきたい。そのために、食べる人の体の状態、食事をとる状況などにきめ細かく合わせた食事を開発し、高齢者施設や医療機関の委託給食サービスの中で実践しています。

例えば
単にやわらかくて噛みやすいだけでなく、口への入れやすさ、飲み込みやすさなどを考え、人の嚥下プロセスから細かく分析し、食事づくりに反映しています。ある高齢者施設で実践した、医師と連携しての「飲み込みレベルに合せた嚥下食の開発」は、一人ひとりに寄りそった給食委託サービスとして、お客様から高い評価をいただいています。
≪私たちの思い≫
食事を細かく刻んでお出しする高齢者対応食は、どこの給食委託会社でも取り組まれていると思います。しかし当社は、もう一歩先に進み、煮たり焼いたりしたときの柔らかさや食感まで考えた調理を行っているほか、食材調達のときから、時間をかけて調理しなくても食べやすく仕上がる素材を選ぶようにしています。

その土地で育ったものを食べる。それは人間の大きな喜びであり、ふるさとへの愛情を育む「食育」につながります。大量調理の委託給食ではなかなか難しい「地産地消」を、可能な限り実現します。

例えば
食べることで子どもたちが自然と地域の食文化に触れられるよう、お子様向けの委託給食では、伝統的な和食をベースに、季節感のあるメニューや郷土料理を献立に組み込んでいます。生産者との距離を身近に感じながら、とれたて新鮮素材を味わっていただくため、仕入れの工夫もしています。そのほか、子どもたち自らが育てた野菜を使って給食を作るなど、食材や料理へ関心を深めてもらえる委託給食に取り組んでいます。
≪私たちの思い≫
食事を細かく刻んでお出しする高齢者対応食は、どこの給食委託会社食の細いお子様、好き嫌いの多いお子様でも、「食べるって楽しいな、野菜っておいしいな」と感じていただける食事づくりに励んでいます。食感や香りを損なわない調理方法の研究、口の中での味の広がりを考えた献立づくりなど、食べているうちに偏食が改善される委託給食を実現したいと考えています。

食は、体だけでなく、心にも栄養を与えてくれます。食事が安らぎのひとときであるよう、心を豊かにしてくれる時間であるよう、「人と人との交流」を考えた給食サービスを展開します。

例えば
食事を作るだけでなく、食べる方とのコミュニケーションも積極的に行っています。高齢者施設では、配膳のときの声かけや、その日のメニューのご説明を心がけるなど、給食を通じたふれあいを大切にしています。幼稚園や保育園では、窓越しに調理風景を見ていただいたり、園の行事にすすんで参加するなど、できるだけ子どもたちに「作り手の顔」をお見せするようにしています。
≪私たちの思い≫
体の健康だけでなく、心の健康につながる給食をお届けしたいと考えています。声かけやあいさつなどは、ちょっとしたことではありますが、お相手の気持ちをぱっと明るくできる行為だと思います。委託給食によって「今日も楽しい食事だったな」という喜びが生まれることを願っています。
医療・福祉・幼児の食で育てたノウハウで、
産業食にもやさしさを
「やさしい食」は、医療・福祉・幼児の分野に限らず、社員食堂などの産業向け委託給食の分野でも求められています。お子様や高齢者向けの食事づくりで実践していることを、会社で働く人の食にも生かしたい、との思いから、様々な委託給食サービスの展開を検討しています。

≪こんな食をめざしています≫
糖尿病向けメニュー、成人病対応メニューなどの「社員食堂で食べる医療食」
地元の食文化を見直す「社会人向け食育メニュー」

やさしさは、こんなところにも生きています
やさしい食を実現するため、委託給食の要とも言える「食材」「衛生」「人材」をさらに充実させています。