Ichifuji Food Service
イフスコ名張ファーム
「水耕栽培」
Ifsco Nabari Farm
障がい者スタッフが作った
野菜をテーブルに
一冨士フードサービスが運営する三重県の農場「イフスコ名張ファーム」。障がい者のスタッフが生き生きと働く水耕栽培の農園です。いま、おいしくて安全な野菜づくりのために、力を合わせて栽培に取り組んでいます。
野菜が出荷されるまで
~小松菜編~
種から育てます
ゴマ粒のような種を育苗用のウレタンにまき、10センチの苗になるまで1ヶ月間育てます。
本格的に植え付け
苗が植わったスポンジを手で切り分け、1本1本、定植用のベッドに植え替えていきます。
1ヶ月後に収穫
定植用ベッドでおよそ1ヶ月間育てたあと、引き抜いて収穫します。
商品として出荷
根切り作業を行うのも障がい者スタッフ。ハサミで根をカットし、新鮮な状態で出荷します。
こだわっている点
小松菜は虫のつきやすい作物。そのため、通常はたくさん農薬が使われますが、できるだけ農薬を使わない方法を編み出すため、日々研究を続けています。
小松菜の特徴
しっかりとした培養液管理のもとで作られる小松菜は、栄養価もきちんと保たれています。小松菜の栄養といえば、カルシウム、ビタミンA、鉄、カリウムなど。特にカルシウムの量は野菜の中でもトップクラスです。
他の野菜にもチャレンジ
小松菜とサラダ菜のほか、チンゲン菜も試験的に育成しています。障がい者スタッフ自身に作りたい野菜を選んでもらうことで、意欲の向上にもつなげています。めどが付けば本格的に作付けする予定です。
障がい者スタッフより
以前から農業に興味があったので、野菜づくりに関わることができてうれしいです。野菜を育てるのはとても楽しい。すくすく成長する様子を見るのが楽しいですね。
夏場のハウスはすごく暑くなるので、汗だくで作業をしています。日焼けするのでUVクリームもたくさん塗って(笑)。できれば、次はベビーリーフを作って出荷するのに挑戦してみたいです。
障がい者雇用担当者より
自然の中で、一人ひとりがやりがいを感じられる環境づくりを
イフスコ名張ファームの一つの特徴は、栽培した野菜を当社が運営する食堂で使用しているところです。これによって、障がい者スタッフが「食べてもらっている」という喜びを感じながら、毎日の作業に取り組むことができます。こうしたやりがいこそ、障がい者の方々の励みになり、穏やかな自然の中で、一人ひとりの個性を生かしながら働いていただいています。全員がさらにやりがいを感じ、仕事をしていける環境づくりを目指しています。